【レビュー】生産性2倍の整理術

最強の片付け術

みなさんは整理整頓は得意でしょうか?私達が生活するうえでモノを整理する機会は多く存在し、人によって得意不得意が分かれることでしょう。ですが、本書によれば、片づけをできるようにしたほうがミスは減り、仕事も速くなって、生産性が上がるということなのです。

本書は、整理術入門の決定版となっており、片付けても片付けてもすぐに元の状態に戻ってしまう、そんな人に読んでもらいたい一冊となっています。いくらデスクが汚くても、書類が乱雑に置かれていても、仕事の効率面とは関係ないのではないか。そうした疑問に向き合いながら、デスクや書類、情報といった様々なジャンルの整理術が展開され、それらがどういった影響をもたらすのかを教えてくれます。

本書の特徴の1つが、豊富なカラーイラストを用いた極めてわかりやすい説明です。例えばデスク編であれば、デスクの机部分の理想形から、上段、中段、下段の引き出しの整理の仕方についてそれぞれイラストを用いることで非常に分かりやすく説明されています。

文章だけを見て頭の中でイメージするよりもわかりやすく、整理のポイントが頭に入りやすくなります。また、本書は誰か一人の個人的なノウハウではなく、300人以上の識者の方々から聞いた、整理術のエッセンスをまとめたものだということです。

ビジネス月刊誌「THE21」はこれまで、「整理術特集」を複数回に渡り組み、その過程において100名以上の取材、300人を超えるアンケート取材を行ってきました。その中から共通する要素を抽出するとともに、特に人気のあった記事を再編集して掲載したのが本書なのです。

整理をするうえで何が最も大切なことなのでしょうか。本書はによれば、「捨てること」だと言われています。日本のビジネスパーソンは物を持ちすぎであるとされ、いったん、物を全て出し、捨てるものを選ぶという作業が整理を始める上での第一歩であり、大きな意味を持つことなのです。今まで以上に生産性を上げ、より仕事を効率よく行いましょう。

「THE21」編集部 (編集)
出版社: PHP研究所 (2019/6/28)、出典:出版社HP

はじめに

できる人のデスクはなぜ、美しいのか

□クリアなデスクは、頭の中までクリアにしてくれる
いくらデスクが汚くても、書類が乱雑に積み上がっていても、「仕事ができればいい」という考え方もあります。「デスクは散らかっているけれど仕事はできる人」も確かに存在します。

ただ、それでもやっぱり、デスクの上はきれいなほうがいい。それが、本書の結論です。
視線をさえぎるもののないクリアなデスクを前にすると頭の中までクリアになる気がします。その感覚は、一度味わうとなかなか忘れられないものです。「デスクは散らかっているけれど仕事はできる人」は、デスクを整えればさらにできる人になれるはずです。

取材等でいわゆる「できる人」のオフィスを訪問すると、こうした「スッキリと整えられたデスク」が圧倒的に多いと感じます。デスクの美しさと仕事力との間には、確実に因果関係がある。では、その理由は何か。本書ではそれを解き明かすとともに、具体的な整理術を紹介します。

□300人以上から聞いた「整理術のエッセンス」
ビジネス月刊誌『THE21』ではこれまで何度も「整理術」の特集を組み、おかげさまで好評を博してきました。
その間、企業トップや大学教授、コンサルタントといった識者の方々から、「片づけのプロフェッショナル」と呼ばれる方々、そして現場で働く一般のビジネスパーソンの方々まで、多くの人のお話をうかがってきました。

その数は実に100人以上。メール等でご意見をうかがった方々まで含めると、実に300人以上の方々から「整理術」についてうかがってきた、という計算になります。

本書ではそのエッセンスを凝縮してお伝えします。デスク周りの整理からスタートし、書類、パソコン、メモ・ノート、手帳、名刺、カバン、そして自宅の整理まで。基本的なことから応用まで、幅広く扱っています。

本書は若手ビジネスパーソンの方はもちろんですが、中堅やベランの方が読んでも、きっと新たな発見があると思います。あるいは、整理が苦手な後輩や部下への指導にも役立つでしょう。「整理なんてしなくても仕事ができればいいんですよね?」なんて言ってくる人へ、理路整然と反論できるようになります。

□生産性向上は整理から
働き方改革の一環として、仕事の生産性を高めることがあらゆる分野で求められています。どのように生産性を高めればいいのかは業種・業態によっても違ってきますが、「整理」だけは、あらゆる業種・業態に共通する生産性向上の手段です。

生産性の向上=短い時間で高い成果を出すためには、ムダを省き、なるべく価値の高い仕事に注力する時間を確保する必要があります。探しものなどの「ムダな時間」をなくし、整った環境で集中力を高める……。整理術はまさに、その第一歩となるのです。

本書の整理術を活用していただき、ぜひ、「より速く、より高い成果を」出せるビジネスパーソンを目指していただければと思います。
THE 21 編集部

生産性2倍の整理術―目次

はじめに できる人のデスクはなぜ、美しいのか
序章 整理のスタートは「捨てる」ことから
◎「整理」の意味
日本のビジネスパーソンは「探しもの」に時間を取られすぎている!
◎場所別・整理のポイント
デスク、引き出し、書類…それぞれの「役割」を意識して片づけよう
◎捨てる技術
「すべてのものをいったん出してみる」ことが、生産性アップの第一歩
*ビジネスパーソン 100人アンケート
誰もが抱える「片づけ」の悩みとは?

PART 1 デスクの整理
■「デスク周りの整理」の基本
スッキリデスクの大原則は「何を置くか、置かないか」と「どこに置くか」を決めること
―教えてくれた人●オダギリ展子さん(事務効率化コンサルタント)
■どこに何を配置するか?
使用頻度と「使う手」を意識して、ものを配置していこう
―教えてくれた人●オダギリ展子さん
■オフィスの整理術
プロが伝授!「片づけの5ステップ」と「収納指数」とは?
―教えてくれた人●飯田久恵さん(収納カウンセラー)
■本棚の整理
「古い本」から捨てていき、ラベルをつけて見やすく整理
―教えてくれた人●飯田久恵さん
■書類棚の整理
「正体不明の書類」はひたすら処分!ひと目でわかる並べ方を
―教えてくれた人●飯田久恵さん
■共有引き出しの整理
探す時間をゼロに!必要なものが瞬時に見つかる収納法とは?
―教えてくれた人・飯田久恵さん
■ロッカーの整理
「吊るす収納」を拡張すれば もっと便利に使いやすくなる!
―教えてくれた人●飯田久恵さん
*私の整理術1:「整理の心得編」

PART2 書類・PCの整理
■書類整理の基本
「インデックス」の活用で、必要な書類を瞬時に見つけ出す
■ファイリングのコツ
「1案件1クリアホルダー」で進捗度により書類を移動させていこう
―教えてくれた人●桃山透さん(T&E ネットワーク主宰)
■デスクトップの整理1
ファイル名のルール化で「あの書類、どこに行った?」を解消する
■デスクトップの整理2
お勧めは「時系列で管理」
検索をフル活用し手間をかけずPC整理を
■デジタルツールの活用・予定編
日々進化するツールやアプリを活用すれば、重い資料も手帳も不要!
―教えてくれた人●佐々木正悟さん(心理学ジャーナリスト
■デジタルツールの活用・アウトプット編
良質なアイデアを生み出す!「脳を刺激する」革新的なツールとは?
―教えてくれた人●佐々木正悟さん
*私の整理術2:「情報・書類編」

PART3 情報の整理
■メモ・ノートの基本
後で見返す「ほんのひと手間」が、メモを最大限に活かすコツ
■メモ・ノートの活用法
うっかりミスが激減する! 達人が実践する7つの「すごいメモ術」
―教えてくれた人●坂戸健司さん(ビジネスプランナー)
■手帳の使い方「予定を配置する」発想で、仕事の生産性は圧倒的に向上する
■付箋活用術1
頭の中のモヤモヤを、付箋にすべて書き出して整理しよう
―教えてくれた人●平本あきおさん(講師/講演家/メンタルコーチ)
■付箋活用術2
「付箋会議」で―チームや家族の課題もスッキリ解決!
教えてくれた人●平本あきおさん
*私の整理術3:「グッズ活用編」

PART4 モノの整理
■カバンの整理
必要なものがすぐに取り出せる!ビジネスバッグの整理術
―教えてくれた人●草間雅子さん(美的収納プランナー)
■名刺の整理
ポイントは「手軽さ」。仕事のタイプ別・ベストな管理方法とは?
■人脈の整理
溜め込むだけでは意味ナシ!「ノート」を活用して関係性を育てていこう
■整理された状態を維持する
リバウンドゼロ! モノが溜まらない仕組みを作る8つのコツ –
*私の整理術4:「プライベート・自宅編」

PARTS5 自宅の整理
■クローゼットの整理1
着たい服がすぐに見つかる!整理のシステム構築は「棚卸し」から始める
―教えてくれた人●草間雅子さん(美的収納プランナー)
■クローゼットの整理2
ハンガーを活用した「吊るす収納」なら、すべての衣類が一目瞭然
―教えてくれた人●草間雅子さん
■自宅整理のコツ1「持ち込まない」
「玄関ストップ」で、不要なものを決して家の中に入れない –
―教えてくれた人・小林尚子さん(整理収納アドバイザー)
■自宅整理のコツ2「定位置を決める」
「生活の動線」を考えて配置すれば、みるみる片づいていく
―教えてくれた人・小林尚子さん
■自宅整理のコツ3「溜め込まない」
グッズの利用と「収納ルール」で部屋をスッキリ整える
―教えてくれた人・小林尚子さん
■自宅整理のコツ4「なくさない」
「用途が同じもの」をひとまとめにすれば、必要なものがすぐ見つかる
―教えてくれた人●小林尚子さん

「THE21」編集部 (編集)
出版社: PHP研究所 (2019/6/28)、出典:出版社HP